医院のブログ

矯正治療中のトラブル・対処法

2023.01.17

矯正装置をつけると滑舌が悪くなる?


矯正治療中に装置をつけると「しゃべりにくい」と感じることがあります。

通常は1〜2週間くらいで舌の動きが慣れてくると気にならなくなりますが、

それまでは違和感を感じる場合があります。

各装置のしゃべりにくさ

  • 表側矯正(ラビアル矯正)

歯の表面にブラケットをつけワイヤーを通すため、唇や頬に矯正装置があたり違和感や痛みでしばらく話しにくくはなりますが、舌の動きはさほど影響を受けることはありません。

  • マウスピース矯正(インビザライン)

従来からある歯科矯正「ワイヤー矯正」と比べると、マウスピースの装置は滑らかで違和感が少なく、滑舌も悪くなりにくいのが特徴です。

ほとんどの方が数日〜2週間程度で、口の中の変化にも順応して滑舌の悪さを感じなくなる場合が多いです。

  • 裏側矯正(リンガル矯正)

発音の面では3つの装置の中で一番違和感を感じやすく、発音への影響が出やすいです。

上顎の装置を着けたときは、舌を上前歯の歯ぐき付近につけて発音する、「サ・タ・ナ・ラ」行の場合にはいつものように発音できず舌足らずな印象になることがあります。 また、英語の場合にも「th」の発音が多少難しくなります。

矯正装置と舌の動き

矯正治療に影響しやすいとされているのは、「サ・タ・ナ・ラ」行の4音です。これらの音の特徴は、舌の形や位置を変化させることで作り出しているという点にあります。矯正装置が舌の動きを邪魔することで声が作り出しにくくなり、喋りにくくなると考えられます。

どれくらいで改善する?

喋りにくさには個人差がありますが、装置をつけてから2週間から1ヶ月程度で改善することが多いです。矯正期間は長期間にわたりますが、その間ずっと喋りにくさを感じるわけではなく、時期が経てば自然と改善する可能性が高いため安心して下さい。