小児の治療例
乳歯と永久歯とが混ざっている小児の時期には、上下のあごのバランスを整えたり舌の癖を修正したりして、永久歯がきちんと生えやすいように、あごの土台づくりの治療(一期治療)をします。
この時期から治療を始めると次のようなメリットがあります。
- 比較的簡単な装置で治療できます。
- 永久歯を抜かなくて済む可能性が高くなります。
- ブラケットをつけての治療(二期治療)の期間が短縮できる、あるいはブラケットをつけなくてもよくなるかもしれません。
- 早くからお口の環境が整うことで、その後の健やかな成長が期待できます。
この時期からの矯正治療は、歯並びやあごのバランスをよい方向へと育成していく治療です。
小児の頃からお口に関心をもちながら成長することは、先の長い人生において得られるメリットは大きいでしょう。
※治療には個人差があります、あくまでご参考とお考えください。詳細はお気軽にお問い合わせください。
治療例
01叢生(でこぼこ)
主訴 | 右上2番目の交叉咬合 |
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年齢・性別 | 9歳・女子 |
住所 | 岡山市 |
治療方針 | 上下顎歯列の拡大を行い、上下の歯列の正中をそろえながら永久歯の生えるスペースを確保する。永久歯への交換と顎の成長発育の観察を行い、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 上下顎拡大装置(ポータータイプ拡大装置) |
動的治療期間と治療回数 | 2年11か月(21回) |
治療の概要
乳歯が抜けて永久歯へ交換する際に、左右の歯の生えるタイミングが少しずれたために上の右の2番目の歯が内側に入り、上の歯列の真ん中が右側へずれています。上下の顎のバランスはよかったので、上下とも内側に拡大装置で永久歯の萌出スペースを確保し、ほぼ良い位置に永久歯が萌出しました。拡大装置を外した後は、就寝時に取り外しタイプのリテーナーを装着して、第二大臼歯の萌出を経過観察しました。ブラケットをつけての二期治療は希望されませんでした。
付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物もできるだけ食べない方が安心です。取り外しタイプの装置は患者さんがしっかり使ってくれることが大切です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
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一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
02上顎前突(出っ歯)
主訴 | 出っ歯 |
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年齢・性別 | 9歳・男子 |
住所 | 岡山市 |
治療方針 | 上下顎歯列の拡大を行い、上下の歯列の正中をそろえながら、下顎の前方への成長を誘導する。永久歯への交換と顎の成長発育の観察を行い、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 拡大装置、リンガルアーチ |
動的治療期間と治療回数 | 3年8か月(30回) |
治療の概要
7歳の時に上顎前歯をぶつけたことがあり、レントゲン写真で右の前歯の歯根が少し短い傾向があったので、前歯にはできるだけ力がかからないよう注意して治療を行いました。上顎歯列は取り外しタイプの拡大装置で側方への拡大を行い、下顎の前方への成長発育を確認しながら、下顎にも拡大装置を装着して歯列を拡大しほぼ良い位置に永久歯を誘導できました。拡大する装置の後は、就寝時に取り外しタイプのリテーナーを装着して、第二大臼歯の萌出を経過観察しました。ブラケットをつけての二期治療は行いませんでした。
上顎の歯列が下顎の歯列に覆いかぶさっている上顎前突(出っ歯)の場合、永久歯への交換するタイミングをうまくコントロールすることにより、本来持っている下顎の前方への成長を引き出すことができる場合があります。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
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一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
03上顎前突(出っ歯)で過蓋咬合(深いかみ合わせ)
主訴 | 出っ歯 |
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年齢・性別 | 10歳3か月・女子 |
住所 | 玉野市 |
治療方針 | 深いかみ合わせを改善し、上顎歯列の遠心移動と下顎の前下方への成長を促進し、その後、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 機能的矯正装置(バイオネーター)、ヘッドギア |
動的治療期間と治療回数 | 1年5か月(13回) |
治療の概要
上顎の歯列が下顎の歯列に覆いかぶさって、かみ合わせが深く(過蓋咬合)下顎の前歯が見えない状態だったので、上顎の成長を抑えながら、かみ合わせを挙げて下顎を前方に誘導することにより良好なかみ合わせになりました。ブラケットをつけての二期治療は希望されませんでした。
過蓋咬合(深いかみ合わせ)で上顎前突(出っ歯)の場合、成長期のタイミングを利用して下顎の前方への成長を引き出すことができる場合があります。
取り外しタイプの装置は患者さんがしっかり装着してくれることが重要です。付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物はできるだけ食べない方が安心です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
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一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
04過蓋咬合(噛み合わせが深い)
主訴 | 上の前歯が出ている |
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年齢・性別 | 8歳・男子 |
住所 | 倉敷市 |
治療方針 | 咬合挙上、下顎右側犬歯の萌出スペースを確保し、永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 咬合挙上板、下顎ポータータイプ拡大装置 |
動的治療期間と治療回数 | 3年(25回) |
治療の概要
かみ合わせが深く、下顎の前歯が上顎の歯茎に噛み込んでいる状態でした。下顎の右側の乳歯の犬歯が先に抜けて、前歯が右側へずれてしまい、右側の犬歯の生えてくる隙間がない状態でした。就寝時、上顎に取り外しタイプの咬合挙上板を装着してもらい、下顎には付けっ放しタイプのポータータイプ拡大装置を装着し、右側犬歯が萌出するスペースを拡げて定期的に経過観察を行ました。ずれていた上下顎歯列の正中も一致し、永久歯をほぼよい位置に誘導することができました。ブラケットをつけての二期治療は希望されませんでした。
過蓋咬合(深いかみ合わせ)で上顎前突(出っ歯)の場合、成長期のタイミングを利用して下顎の前方への成長を引き出すことができる場合があります。
取り外しタイプの装置は患者さんがしっかり装着してくれることが重要です。付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物はできるだけ食べない方が安心です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
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一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
05正中離開(前歯の真ん中の隙間)と過蓋咬合(噛み合わせが深い)
主訴 | 正中離開(前歯の真ん中の隙間)、永久歯の生える隙間がない |
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年齢・性別 | 7歳・男子 |
住所 | 玉野市 |
治療方針 | 咬合挙上、正中離開を改善し上顎側切歯の萌出スペースを確保し、永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 咬合挙上板、下顎拡大装置 |
動的治療期間と治療回数 | 3年5か月(20回) |
治療の概要
上顎に取り外しタイプの咬合挙上板、下顎に取り外しタイプの拡大装置を装着してもらいました。正中離開した上顎の前歯には透明のボタンを付けてエラスティックをかけて隙間を閉じ、上顎側切歯が萌出するスペースを確保したところ、いい位置に萌出してきました。今後、永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する予定です。
過蓋咬合(深いかみ合わせ)で下顎の前歯が上顎前歯の裏側の歯肉に噛み込んでいる場合には、深いかみ合わせの改善と下顎の歯列の拡大を並行して行うことで、叢生がきびしくなるのを防ぐことや、成長期のタイミングを利用して下顎の前方への成長を引き出すことができる場合があります。
取り外しタイプの装置は患者さんがしっかり装着してくれることが重要です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
---|---|
一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
06正中離開(前歯の真ん中の隙間)、側切歯の萌出スペース不足
主訴 | 前歯が歪んで生えてきた、側切歯の萌出スペース不足を指摘された |
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年齢・性別 | 7歳・男子 |
住所 | 岡山市 |
治療方針 | 咬合挙上ならびに上下の正中のズレに配慮しながら正中離開を改善する。上下顎歯列を拡大し、永久歯の萌出スペースを確保しながら永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 咬合挙上板 |
動的治療期間と治療回数 | 1年6か月(22回) |
治療の概要
上顎に取り外しタイプの咬合挙上板を装着してもらいました。上下顎の正中を一致させる方向に、咬合挙上板に組み込んだバネで正中離開を改善しました。その後、上下顎には固定式のポータータイプ拡大装置を装着し、永久歯の萌出スペースを確保しました。永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する予定です。
取り外しタイプの装置は患者さんがしっかり装着してくれることが重要です。付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物はできるだけ食べない方が安心です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
---|---|
一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
07反対咬合(受け口)と開咬(前歯で噛めない)
主訴 | 歯列不正(近医に指摘された) |
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年齢・性別 | 7歳・女子 |
住所 | 岡山市 |
治療方針 | 上顎歯列の拡大、上顎前方牽引と同時に舌機能訓練を行う。永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 上顎リンガルアーチ、上顎前方牽引装置 |
動的治療期間と治療回数 | 3年6か月(27回) |
治療の概要
上顎にリンガルアーチを装着し、就寝時には上顎前方牽引装置を装着してもらいました。下顎には取り外しタイプの拡大装置を装着して歯列を側方拡大し、上顎骨の前方成長を促しながら、上下顎の歯列の幅を合わせ、舌が上下の前歯の間から出ないように舌のトレーニングをしながら歯の生え変わりと顎の成長を観察していき、本格矯正(二期治療)へ移行する予定です。
取り外しタイプの装置は患者さんがしっかり装着してくれることが重要です。付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物はできるだけ食べない方が安心です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
---|---|
一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
08臼歯部交叉咬合(片方の奥歯が反対咬合になっている)と正中離開(前歯の真ん中の隙間)
主訴 | 正中離開、顎が歪んでこないか心配 |
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年齢・性別 | 7歳・女子 |
住所 | 玉野市 |
治療方針 | 上顎歯列を拡大し左側の交叉咬合の改善と、正中離開を改善する(上唇小帯の切除の可能性あり)。永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する。 |
抜歯 | なし |
装置 | 上顎クワドヘリックス拡大装置、下顎ポータータイプ拡大装置 |
動的治療期間と治療回数 | 3年(27回) |
治療の概要
上顎に左側が主に拡大されるように設計した付けっ放しタイプのクワドヘリックス拡大装置を装着し交叉咬合を改善しました、正中離開した上顎の前歯には透明のボタンを付けてエラスティックをかけて隙間を閉じると、歯の生え変わりに従って歯槽骨の成長もあり、上唇小帯の付着位置が上がっていき、上唇小帯の切除はしなくてもよかったです。下顎にも付けっ放しタイプのポータータイプの拡大装置を装着し、上下の歯列を調和させながら生え変わりを見ていきます。永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する予定です。
左右非対称な噛み合わせは、旺盛な顎の成長前に改善することが重要です。片方が交叉咬合のまま成長が進むと、顎が歪んだり、顎関節症になる可能性が高かったと思われます。
付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物はできるだけ食べない方が安心です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
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一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
09臼歯部交叉咬合(片方の奥歯が反対咬合になっている)と正中離開(前歯の真ん中の隙間)
主訴 | 上顎前歯の捻れ(翼状捻転) |
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年齢・性別 | 7歳・女子 |
住所 | 玉野市 |
治療方針 | 上顎歯列を拡大し右側の交叉咬合を改善し、翼状捻転と正中離開を改善する(上唇小帯の切除の可能性あり)。永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する。下顎前歯が1本不足しているための隙間は閉じる。 |
抜歯 | なし |
装置 | 上顎クワドヘリックス拡大装置 |
動的治療期間と治療回数 | 3年4か月(15回) |
治療の概要
上顎に右側が主に拡大されるように設計した付けっ放しタイプのクワドヘリックス拡大装置を装着し右側の交叉咬合を改善しました、翼状捻転し正中離開した上顎の前歯には歯の裏側にボタンを付けてエラスティックをかけて隙間を閉じると同時に捻れを改善しました。歯の生え変わりに従って歯槽骨の成長もあり、上唇小帯の付着位置が上がっていき、上唇小帯の切除はしなくてもよかったです。その後、上顎に取り外しタイプの咬合挙上板を就寝時に装着してもらいながら歯の生え変わりを見ていき、永久歯に交換後、本格矯正(二期治療)へ移行する予定です。
左右非対称な噛み合わせは、旺盛な顎の成長前に改善することが重要です。片方が交叉咬合のまま成長が進むと、顎が歪んだり、顎関節症になる可能性が高かったと思われます。
付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物はできるだけ食べない方が安心です。取り外しタイプの装置は患者さんがしっかり装着してくれることが重要です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
---|---|
一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
10埋伏(歯が埋もれて生えてこない)
主訴 | 乳歯の前歯の残存、永久歯の生えるスペースが不足 |
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年齢・性別 | 8歳・男子 |
住所 | 玉野市 |
治療方針 | 上下顎歯列の拡大、左上前歯のスペース確保→乳前歯抜歯・埋伏歯の開窓・牽引(下顎前突の家族歴があるため、下顎の成長を注意深く観察する必要あり) |
抜歯 | 残存している乳歯前歯 |
装置 | 上顎ポータータイプ拡大装置、上顎リンガルアーチ |
動的治療期間と治療回数 | 1年8か月(12回) |
治療の概要
まず上顎にポータータイプ拡大装置を装着して歯列を拡大し、埋伏した永久歯の萌出スペースを作ってから、残存する乳歯を抜歯し、装置をリンガルアーチに変えてスペースを確保しながら永久歯の萌出を観察していきました。牽引することなくほぼ良い位置に萌出してきたので、その他の乳歯の永久歯への交換ならびに上下顎の成長発育を経過観察していき、本格矯正(二期治療)へ移行する予定です。
歯の生え替わりのタイミングの左右差が大きい場合には、矯正歯科にご相談ください。萌出を阻害している原因を早めに取り除くことで、その後の生え替わりがスムーズにいく場合があります。
付けっ放しタイプの装置は、食後の歯磨きが特に大切です。粘着性の食べ物はできるだけ食べない方が安心です。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
---|---|
一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
11埋伏・開咬・下顎前突
主訴 | 乳歯が抜けずに前歯が裏から生えてきた |
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年齢・性別 | 7歳・女子 |
住所 | 香川県 |
治療方針 | 上顎歯列の拡大と上顎前歯の萌出誘導、骨格性下顎前突の改善 |
抜歯・開窓 | 上顎左側乳中切歯(|A)抜歯と中切歯(|1)の開窓 |
装置 | 上顎リンガルアーチ、上顎前方牽引装置、上顎ポータータイプ拡大装置、上顎セクショナルアーチ |
動的治療期間と治療回数 | 5年5か月(41回) |
治療の概要
上顎のリンガルアーチと上顎前方牽引装置にて下顎前突を改善しました。また、前方(水平)へ向いて埋伏している上顎左側中切歯は開窓、牽引して歯列内に排列しました。
成長発育に合わせて矯正治療を行うことにより、下顎前突の改善と歯並びを整えることができました。見た目だけではなく口腔の健康は全身の健康にもつながります。
考えられるリスクや副作用
- 矯正装置による不快感、歯の移動を行う際の痛みが生じることがあります。
- ブラッシングを十分行わなかった場合に虫歯や歯周病のリスクがあります。
- 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 歯を動かすことにより稀に歯髄壊死が起こることがあります。
- 矯正装置が粘膜に当たって口内炎が起こることがあります。
- 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じます。
(参考)治療費概算
検査・診断料 | 34,000円(税別) |
---|---|
一期治療費 | 300,000円(税別) |
調節料 | 3,000円(税別)×来院回数 |
※治療には個人差があります、あくまでご参考とお考えください。詳細はお気軽にお問い合わせください。