矯正治療について

下顎前突とは

下顎前突は、下の歯が上の歯より前に出ており、噛み合わせが上下で逆になっている不正咬合のことです。見た目が気になるのが大きな問題点ですが、噛んだり話したりといった機能面でも悪影響があります。特に、お子様に下顎前突の症状があると成長とともにさらに状態が悪くなることがあるので、早期に改善することが望まれます。
下顎前突には上下の顎の大きさのバランスが悪い「骨格性」、上の前歯が内側に傾いて下の前歯が前方に傾いている「歯性」、噛み合わせた時に前歯だけ当たって下顎が前にズレる「機能性」の、3つのタイプに大きく分けられます。デメリットとして次のようなことが挙げられます。

下顎前突による弊害

  • 第一に外見的な問題で、下顎がしゃくれて見えるためコンプレックスとなる場合がある。
  • 歯がしっかり噛み合わず、食べ物を噛み切りにくい。
  • 「サ行」や「タ行」が発音しづらい。
  • 機能性の問題がある場合には顎関節にたえず負担がかかり、顎関節症を誘発するリスクがある。