医院のブログ

矯正治療について

2022.02.13

マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療が始まるまでの流れ


①装置用の歯型採得

アイテロ(iTero)という3D光学スキャナーを使ってお口の中を撮影し歯列、歯の形、噛み合わせをデータとして取得します。

アイテロを用いることでスピーディーかつ精密に歯型を採取することができます。また従来の粘土のような材料を使用しないため、歯型を採ることが苦手な方や嘔吐反射が強い方でも比較的楽に歯型を採取することができます。

②治療計画の作成

アイテロで取得したデータをもとに3Dシミュレーションソフトを使って歯科医師が治療計画を作成していきます。

歯並びによっては何パターンか治療計画(クリンチェック)を作ります。

クリンチェックでは以下のことを確認しながら治療計画を作成します。

【クリンチェックで確認できること】

  • 治療前と治療後の歯並びの比較
  • 歯を並べるために抜歯が必要か
  • 抜歯、非抜歯の比較
  • アタッチメントについて(場所・個数・形状)
  • 顎間ゴムが必要かどうか
  • IPR(歯と歯の間にスペースを作ること)が必要かどうか、必要な場合にはその場所と量

また治療開始〜治療終了までの歯の動きのシミュレーションにより、患者様と歯科医師の間でイメージの共有が可能となります。

*ただし、シミュレーションはあくまでもシミュレーションであり、実際の歯の動きとは異なります。

③シミュレーション修正→アライナー発注

患者様に治療計画のシミュレーションを確認して頂き、患者様の要望を加えて治療計画に修正を加えます。

治療計画に同意していただいたらアライナーを発注し、装置作製に入ります。海外の工場で作製するためアライナー到着までしばらくお時間を頂きます。

(歯型採取からアライナー到着まで、約1〜2か月程かかります。)

④アライナー到着→アライナーによる治療開始

アライナーが到着したらいよいよ治療開始です。

アライナーをお渡しする際にはアライナーの装着方法や取り扱い、治療中の注意事項などをご説明し、実際に着脱の練習をしていただきます。

*以上は、あくまでも当院でのアライナー型矯正装置(インビザライン)による治療が始まるまでの流れの説明になります。