なぜ舌癖が起こるのか、また舌癖が及ぼす影響について今回はお話します。
1.舌癖の原因
・鼻や喉の病気による口呼吸(鼻炎、蓄膿症、アデノイド、扁桃腺肥大など)
鼻呼吸が出来ず、口呼吸となると舌が低い位置にとなり飲み込む際に舌を突出する癖がつきます。
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- 舌小帯が短い
舌をしっかり上に挙げられないため舌が低い位置にある状態(低位舌)になります。
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- 指しゃぶり
指しゃぶりが長く続くと上下の前歯が開いてしまい(開咬)その隙間に舌を突出させる癖がつきます。
- 口周りの筋肉の筋力が弱い
口周りの筋力が低下すると舌とのバランスが崩れて必然的に舌で歯を押すようになり、舌を突出させる癖がつきます。
2.舌癖が及ぼす影響
- 歯並び・噛み合わせ
舌癖は次のような歯列不正・不正咬合の原因になります。
- 上顎前突:上の歯が出ている状態、いわゆる出っ歯
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- 開咬:上下の歯の間に隙間があり噛み合っていない状態
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- 空隙歯列:歯と歯の間に隙間がある状態、いわゆるすきっ歯
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- 反対咬合:下の歯が前に出ている状態、いわゆる受け口
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- 叢生:歯並びがガタガタしている状態
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2. 歯ぎしり・食いしばり・いびき
歯ぎしりや食いしばりをする方は舌が正しい位置にないことが多いです。
また舌が低い位置にあると気道が狭くなるため睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
3. 口の機能
舌が正しい位置にないと発音が不明瞭になることがあります。また舌が上に挙がりづらいと食べ物の塊を喉に送るのが難しくなり、飲み込みの動作がしにくくなります。
*矯正歯科治療をして綺麗な歯並びになったとしても舌癖があると後戻りの原因となってしまいます。また舌癖が原因で治療が長引いてしまうこともあります。