医院のブログ

矯正治療について

2024.09.20

マウスピース(マウスピース型矯正装置)では矯正治療できないと言われた方へ


たにもとゆうこ矯正歯科では、様々な症状の方に適した治療方法をご案内しています。よく、「歯の叢生(そうせい:ガタガタしていること)の量が大きくて、マウスピースだけでは動かせない」と言われた方や、「歯を抜いて治す治療はマウスピースだと難しい」と言われた方が来られます。

これらの症状の方も、マウスピース矯正の適応になりますので、悩まれている方は一度ご相談にお越しください。

今回は、上顎前突(出っ歯、口ゴボ)を気にされて来院された患者さまに許可をいただいたのでご紹介させていただきます。

上下の前歯にギャップが大きく、口を閉じた時に唇(くちびる)が突出しています。上下の歯の真ん中も不一致です。

検査、スキャニングからのシミュレーション、診断結果より、上の前から4番目の歯を抜いて治療を開始しました!

歯の表面に白色の突起(アタッチメント)や奥歯にボタンがついていますが、気付かれますか??

実際にマウスピースをつけるとこのようになります。

ここから、抜歯したスペースを閉じていきつつ、上下の歯の並びを整えながら、しっかり咬めるようにしていきます!

3か月後・・・①犬歯を後ろに動かしながら(青)、②臼歯も前へ動き抜歯したスペースも閉じています(赤)。

6か月後・・・抜歯したスペースがだいぶ閉じて(青)きました!上の前歯も後ろに下がっています◎咬み合わせも下の前歯が見えてきました!

11か月後・・・抜歯したスペースは閉じました!ここから、よりしっかり緊密に咬めるように、また上下の前歯の真ん中が一致するように、調整していきます。

1年6か月・・・上下の前歯の真ん中が一致してきました!奥歯でもしっかり緊密に咬むようにもう一息です!この時に、患者さまにゴムをかけてもらったり、協力していただくことが必須になります🙏

2年2か月・・・装置を外しました!歯の表面のアタッチメントも撤去し、後戻りを防ぐたの保定装置をセットしました(当院では、3種類の保定装置をお渡し&セットしています。)↓

保定後(装置撤去後)半年の経過観察↓

保定後2年の経過観察↓

保定装置(リテーナー)をしっかり使ってくださり、後戻りも見られず、しっかり咬めていますね◎後戻りの起こりやすい2年間は、半年~1年に一度の間隔で経過観察・メインテナンスをしています。その間に気になることがあればおっしゃってくださいね!

Before.         &               After.

口角が上がって素敵なスマイルです!