最近、「口ゴボ」が気になって矯正相談でに来られる患者様が多くおられます。
「口ゴボ(くちごぼ)」とは、正式な歯科医学用語ではなく、口元が「ゴボッ」と突き出た外見の特徴を表す言葉として、ネットを中心に自然発生した言葉のようです。
歯科矯正学的な用語としては「上顎前突」や「上下顎前突」の症状であると思われます。
口ゴボの特徴としては次のことが挙げられます。
- 鼻先とアゴを結んだ直線(Eライン)よりも、唇が前に出ている。
- 口が閉じにくく、意識して口唇に力を入れないと歯が見える。口を閉じようとすると顎に梅干しのシワのような力こぶができる。

口ゴボの原因には次のようなことが考えられます。
・「歯性」のもの:前歯が前に傾いている。
・「骨格性」のもの:上顎の骨格が前に出ている。あるいは、下顎が小さいと下顎が後方へ回転して後退している。あるいは鼻が低い、など。
・「遺伝的」なもの:家族的に似ている、など。
・「環境的」なもの:鼻づまりなどの鼻疾患が原因の口呼吸や、指しゃぶりなどの口腔習癖、あるいは顎関節症(顎関節の痛みや口が開きにくくなったことがあるなど、アゴの関節の変形)の既往、など。
口ゴボの弊害として次のようなことが挙げられます。
・口が閉じにくいと口腔内が乾燥して、虫歯や歯周病のリスクが高まる。
・横顔にコンプレックスがある。
治療法としては・・・
口ゴボは矯正治療で改善できる場合が多いです。
口ゴボの原因がどこにあるかをレントゲンなどで分析し、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、重度の場合は外科的矯正治療を行って改善します。
その場合、抜歯や歯科矯正用アンカースクリューが必要になることが多いです。


「口ゴボ」が気になっておられる方は、一度矯正歯科で相談されることをおすすめします。
<症例概要>
上顎前突を主訴に来院された20代女性
◆抜歯:上下小臼歯4本
◆装置:マルチブラケット装置
◆動的治療期間(治療回数):2年6か月(31回)
◆治療費概算
初診相談:無料
検査・診断料:35,000円(税別)
二期治療費:700,000円(税別)*保定装置含む
調節料:3,000円(税別)×来院回数
◆治療について:
上下小臼歯4本を抜歯して、マルチブラケット装置に矯正用アンカースクリューを併用して治療。
◆考えられるリスクや副作用:
• 矯正装置による不快感
• 歯の痛み
• 虫歯や歯周病のリスク
• 口内炎
• 歯根吸収
• 歯肉退縮
• 歯髄壊死
• 後戻り
☆矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由診療(自費)となります。